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Less is more
実はこの建物、実施設計の取りまとめ段階で、見積金額調整作業に多くの時間が費やされました。「ウッドショック」と呼ばれた木材の需要の急激な高まりから始まった、2021年後半から2022年前半にかけての木造住宅の工事費の急上昇。その後、 木材価格の高騰に加えて、ウクライナでの政情不安下、原材料生産国でのインフレの影響と、円安進に拠る価格上昇の波を受け、当初予算を大きく超過する見積金額となりました。
とは言え、当初予算を超過して計画を進めることは出来ません。設計及び計画内容の見直しを、施工者の協力を得ながら進めることになりました。
こうした作業を進める中、最も理解があったのは建て主さんだったと思います。建て主さんの中で葛藤があったと思いますが、取捨選択の優先順位がとても明確でした。高額であっても、大切な物であれば譲らず。雰囲気が当初とは異なるかも知れないけれど、既成概念には捉われず、間取りの変更には柔軟に対応して頂きました。最終的に、当初規模から2割程面積を縮小することになりましたが、本当に大切な物が凝縮したかたちで残されたのだと思います。
Less is more な住まいが生まれました。
特徴:バリアフリー、旗竿敷地、セルロースファイバー、耐震等級3
所在地
静岡県掛川市
延べ面積
76.84㎡(23.24坪)
竣工
2024年7月
施工 入野渥美建築
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